こんばんは、村井です。
オフィスでは朝から晩までFM802ラジオがかかっているのですが、ここのところ映画「宇宙兄妹」と「テルマエ・ロマエ」のPRが多くて落ち着きません。
いきたいいきたいいきたいー!
あと、火曜日には週間ブックランキングが流れるのですが、4月の本屋大賞発表後、三浦しをん『舟を編む』が一気にランクインしてきて落ち着きません。
読まなきゃ読まなきゃ読まなきゃー!
というわけで、若干むりやりくさいですが、今回は2年前の本屋大賞受賞作で、2012年中に映画化が決まっているこちら。
ちなみに、5月18日に文庫化です。しばしお待ちを。
『天地明察』冲方丁(うぶかた・とう)
角川書店・2009/11 角川文庫(上・下)・2012/05
教科書的に言えば、初代幕府天文方に任じられた渋川春海(安井算哲)の一代記。
彼は職業碁打ちであり、算術家であり、天文学者であるのですが、水戸光国(光圀)に命じられて日本中を歩いて新しい暦をつくり、それを日本の一律の暦として認知させることに生涯を賭けるのです。
ものすごく面白いです。力を込めておすすめです。
これ読んだあと高校の日本史の教科書を開いてみましたら、ちゃんと記述がありました。
これを境に江戸幕府が暦を掌握することになるのですが、暦を支配するということは時間を支配することなのだ、みたいなことが書いてありました。(教科書の熱さにも感動。)
なんかざっくりストーリー話しちゃいましたが、この物語の魅力は主人公・渋川春海の愛すべきキャラクターでありますので、ぜひお手に取っていただいて、春海に恋していただけるとよいかと。
ちなみに映画では、春海役は岡田准一くんです。
岡田くんのビジュアルを浮かべながら読まれても問題なく楽しめると思います。