はじめまして、新入社員の村井です!
ブログの中にすごいカテゴリ(村井の本屋)が用意されていたので、遅ればせながら更新させていただきます。
ちなみに元・書店員です。今も根っこは書店員です。(←衝撃の告白)
できるだけ、どなたが読んでも面白い本、主に小説をご紹介させていただきたいと思います。
デザインワークとは何の関係もありませんので、あらかじめご了承くださいませ。
造幣局が桜の通り抜けを行っている関係で、ここのところ天満橋は毎日お祭り騒ぎです。
でも、大川沿いの桜はどう見てももう散ってしまっていて、すでに葉桜の季節。
というわけで、本日はコチラ。
2003年のベストミステリです。
自称、「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎が、悪徳商法の「蓬莱倶楽部」を調査し、その裏にある不可解な死亡事故(殺人事件)との関わりを暴こうと、あの手この手でアドベンチャーします。
文章のテンポがよくて、地の文で爆笑するほど面白いですが、そんなことより、見事な叙述トリックに騙される快感をぜひ味わってほしい。
なんでこんな基本的な部分でわたしは騙されていたのかと。
あまりに基本的すぎて、本当に騙されていたのか、それとも単にわたしが読み損ねていただけなのか、疑ってしまった。先入観っておそろしい。
この印象的なタイトルの意味もラストでわかる仕組みになっています。
なんだか勇気が湧いてきたりもするかもですよ。
道尾秀介、乙一あたりの「騙された!」感がお好きな方には特におすすめでございます。